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「札幌はすすきのにある、とある飲食店ビルに入りエレベータに乗る。その階で降りて右に折れ店の前に立つと、ドアの横に目立たないと不評の看板が壁にかけてある。
[BAR81]
ドアを開けると、ほの暗い照明の中、奥に延びるカウンターが目に入る。席はこのカウンターに8席だけ。バックバーは酒瓶とグラス、それにスピーカーとLPで埋まっていて、そのスピーカーからはちょっと大きめの音でジャズが流れている。席につき、バックバーに並んでいる酒瓶の中からお気に入りのバーボンを頼む。
『ロックで』
ここは、木目とモノトーン色を配した内観が落ち着いた雰囲気を醸し出していて、カウンターの質感も実に温かい。徐々に気分が安らいでいく。ジャズが聴こえる。けれど、酒を待っているこの時間は不思議と静かだ。
『…』
酒が運ばれ、目の前にやさしく置かれる。照明に映えるその色と風合い。 グラスの冷たさ。氷が揺らぐたびに発つ乾いた音と甘い香り。口の中に広がる深い味わい。喉が焼けるような熱さ。相変わらず響き渡るジャズ。
『!』
優しい空気に包まれて、五感で酒を楽しむ。自分の部屋では味わ
えない、至福の一瞬である」
あなたに、いい酒といい音楽で、素敵な夜をお届けします。
by ジャズバー エイティワン店主・居眠り |